賃貸の場合、すでに都市ガスかプロパンガスが準備されていますが、その種類までは気にしない方がほとんどでしょう。
しかし毎月支払うガス料金ですから、家計のことを考えるとどちらが良いのか悩むところです。
そこで今回は、両者の違いについて比較してみました。
賃貸のガス 都市ガスとプロパンガスについて
都市ガスは、主成分がメタンの天然ガスで、地中の導管を通して契約している各家庭に供給されています。
台所の天井付近にガス漏れ警報器があるのを見かけますが、都市ガスは空気より軽いために高所に設置されます。
プロパンガスの主成分は、ブタンやプロパンで、液化した液化石油ガスをボンベにつめて供給しています。
飲食店や賃貸物件の壁などにそって立っている大きなボンベが、プロパンのガスボンベです。
空気より重いために、ガス漏れ警報器は台所の下の方についています。
プロパンガスはおもに郊外のエリアや、地方都市で利用されているのを見かけますね。
賃貸のガス 両者の違い3点を比較
①費用
まずは気になるのが費用です。
都市ガスは公共料金で、基本料金と使用量1立方mあたりに支払う従量料金とを合計した料金を月々支払います。
ひと月に使った量と、原料費調整制度(原料費の変動に応じてガス料金を調整する制度)によって、料金は毎月変動があります。
プロパンガスは自由料金制となっていて、統一された価格はなく、販売店や契約方法・時期などによって料金は変わってきます。
そのため、費用を単純比較することはできません。
ただプロパンは、マンションなどの集合住宅の場合、ガス会社が設備費用を負担することが多く、その場合は料金に転嫁されてきます。
また、ボンベを運ぶための人件費などもかかってきます
ランニングコストが費用としてのっているため、使用料を比較するとプロパンガスが高くなるようですね。
②熱量
次に熱量の点で両者を比較してみましょう。
熱量では都市ガスよりプロパンの方がすぐれていて、約2倍の熱量を持っています。
飲食店など一度に強い火力を使用するところが、プロパンを使っているのはそのせいです。
③復旧スピード
最後に、プロパンガスは都市ガスより災害時の復旧が早いという点は見逃せません。
都市ガスは、地震などの災害時には導管の復旧で時間がかかります。
東日本大震災では、復旧まで2~3カ月の期間を要しました。
一方プロパンガスは、ボンベ・配管・ガス器具の安全が確認できるとすぐに使用できますので、遅くとも2週間あれば復旧できます。
実際に東日本大震災では、都市ガスの復旧がおぼつかないなか、プロパンをつかって被災者への炊き出しなどがおこなわれました。
まとめ
両者の違いをみてきましたが、費用・火力・復旧性などにそれぞれの特徴があります。
使う人が何を重視するかによって、その評価は異なるでしょう。
賃貸を選ぶ時に、使用されているガスについても注意をはらって、物件選びをしてみてはいかがでしょうか。
三鷹・吉祥寺を中心に賃貸物件を豊富にご紹介しているミタカホームズでは、都市ガス・プロパンガス共に物件をご紹介しています。
気になる物件が見つかりましたら、弊社スタッフまでお気軽にご相談ください。